0-6.styleの思い
0歳の赤ちゃんから6歳の子どもまで、幼い子の肌や動きを優しく守る衣類・雑貨をと、2019年に起ち上げた「0-6.style」。
きっかけは、私自身の出産・育児にありました。
それまで「課題を解決するためにどうするか」という視点で、ビジネスシーンに必要な販促物やWEBサイト制作などを行っていました。
お客さまとともにゴールを考えていく仕事は、忙しくとも充実した日々。
そんな私に訪れた転機が、結婚後なかなか子どもに恵まれなかった末の妊娠です。
無事に生まれてくることを楽しみに、妊娠中から赤ちゃんのためにおくるみや肌着などを作っていました。
そのころは、出産前後の休みも1週間ほどで、時間を短縮しつつ仕事をこなすほど忙しい時期。
赤ちゃん用の肌着は店で買えば、ゆっくりする時間もできたでしょう。
けれど「子どもの使うものを手作りしたい」と考えた理由の一つに、私自身の子ども時代の思い出がありました。
今も残っている母の手作り服
私の母親も、手作りをよくする人でした。
私が小学校低学年のころまではよく、母親が手作りした服を着ていたことを覚えています。
母の作る服は縫製もしっかりしていて、今も当時のものが何着か残っているほど。
子どもながらに、自分の子どもにも服を作りたいとぼんやりと考えていたのも自然なことでした。
待ちに待った妊娠と子どもの衣類を手作りしたい思いは、忙しい毎日をワクワクさせてくれました。
赤ちゃんの柔らかい肌を優しい素材で守りたい
待望のわが子の誕生は感動的で、家族が増えた喜びは言葉にできないほどのものでした。
すやすやと眠る顔を覗いては、健やかな成長をと心の底から願っていました。
柔らかい頬を見るたびに一つだけ気になっていたのは、肌荒れしなければいいなということ。
私自身、子どものころから肌が弱かったからです。
身に着ける衣類の素材やデザインは肌に優しいかどうかを基準に選び、時計やアクセサリーもあまりつけません。
実は、子どもの衣類を手作りしていたのは、そんな心配もあったからでした。
柔らかい肌が荒れないように、赤ちゃんの衣類には肌への負担が少ない素材を選んでいました。
地元・徳島の阿波藍に着目
我が子の肌に優しいものを…と衣類を手作りしながら、素材についても調べていたころ、地元・徳島の「阿波藍」に出会いました。
幼少のころから身近にあったものの良さに、改めて気付かされたのです。
「我が子の肌を優しく守りたい」という願いとともに、地元の特産品の良さを発信したいと考え、2019年12月「阿波藍」で染めた商品の開発・販売をスタートしました。
「デザイン制作」は、おしゃれ・かっこいい・流行だけを追い求めるものではないと思っています。
「課題を解決するためにどうするか」という視点が重要だと考える私は、阿波藍を取り入れた商品づくりでも同じ思い。
「どうしたらいいだろう」と、悩んでいる誰かの心に響くものを提供する会社でありたいと考えています。